テーブルの修復 [塗り直し・修復]

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随分痛んでいるのですが直りますか?とテーブルの塗り直しを依頼されました。
長い年月で見た目は相当傷んでいる状態にも見えますが・・・無垢材のテーブルの良いところは、新品同様に直すことができることでしょうか。
表面的には汚れていてもしっかりと磨きなおして漆を塗りなおすとこの通り!!

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丁寧に木地を磨き直してスリ漆で仕上げました。
欅の木目が美しく現れ、新品同様の漆塗りテーブルになりました。
良い物は大事に使われ、受け継がれまた愛着を持って使って頂く・・
このテーブルを作った職人さんもきっと喜んでくれていると思います。
もちろんご依頼頂いたお客様もとても喜んでくれました。
職人が一番嬉しい瞬間です。
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鳴子の寺院本堂の修復作業を経験させて頂いて [ブログ]

鳴子の寺院修復に携わり・・・
私はもともと漆器製造がメインでしたが、地元の工務店さんと一緒に漆の建築塗装に力を入れてきました。そんな中、フッと沸いたような寺院の修復依頼。
建築の修復は初めての経験で、面積も廊下全面ということもあり、どのように段取りを組んで良いのかも手探り状態での修復作業でした。

私以外にも他に漆の建築塗装される業者さんが2社入り一角ずつ仕上げました。
私がこのとき若干24歳、他の職人さんとは親と子ほどの年齢差もありました。
建築漆の素晴らしい作業が目の前で行われ、一緒に休憩を重ねるうちに職人さん達と仲良くなり色々なアドバイスを頂戴することができました。
良い職人になってほしいという、技を伝えてくれる先輩達、また24歳の漆職人に修復を任せてくれたご住職さん。
多くの人達の温かい思いの中、修復させて頂いたこの寺院は私の原点でもあります。
支えられ、伸ばして頂いたこの技術を、今度は私がしっかりと習得して漆の素晴らしさを伝えながら、繋げて行きたいと思っています。

廊下に引き続き本堂の内陣部分も修復させて頂いたので、少しずつアップしていきたいと思っております。
お楽しみに!

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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復10 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

廊下部分の上塗りが終わろうとする頃、ご住職から「せっかく塗って頂いたので、天井も塗っていただけませんか?」とお話を頂戴して、引き続き天井部分も漆を塗ることになりました。
天井板は合板が使用されていましたが、全て張替えることになり、天井に載せる前に「うづくりの杉の板」に黒漆を塗り重ねて仕上げ、大工さんに張替えして頂きました。

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天井も漆塗りになると、またより一層しまります。
全面黒漆に仕上げることにより、部屋が暗くなるか心配な点もありましたが、漆が光を反射して思った以上に明るい仕上がりになりました。
漆ならではの漆黒がより一層お寺を引き立たせる仕上がりとなりました。



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