漆塗りお箸作業工程の動画配信(木地調整編) [漆器]

初めてYouTubeにアップしました。
初めてのアップはお箸の木地調整から下地作業までの1分間!
編集からアップまで初体験だったので、いや~なかなか思うようにいかず大変でしたが、初の投稿ご覧下さい。

まだ編集途中なのでまた更新したらお知らせします。

以外に見えない部分の下地処理がこんな感じで行われているんですよ。

詳しくはhttp://www.youtube.com/user/goshizenkobo

をご覧下さい。
タグ:漆器
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生漆(きうるし)とは? [漆豆知識]

今回は生漆(きうるし)をご紹介します。

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漆の木から採取した状態の物を生漆(きうるし)と呼びます。
水分量が多く、主に土の粉と混ぜて下地に使用したり、拭き漆仕上げに使用したり、金箔を貼る際の接着剤としても使用されます。
空気に触れない状態では乳白色ですが、空気に触れて乾燥が進むと薄い茶色、茶色、黒と見る見る色が変わってきます。
漆が取れる産地、時期などによっても漆の成分や粘度も変わってきます。
漆自体が生き物ですからね~。
そもそも漆は木が傷つけられてその傷を治そうと木が分泌する液体なんですよ。

ちなみに写真の漆は中国産の漆です。
中国産だからダメと言う事もなく、産地によっては良質な漆も採れるんですよ。
もちろんしっかりとした品質管理は必要ですけどね。

お客様の中でやっぱり国産の漆にこだわって仕上げたい!っとお話し頂ければしっかりと国産の漆を使用して仕上げることも可能です。

木地も木地師も漆も塗師も純国産はいかがですか?

漆に関する詳細は他のサイトでも紹介していると思うので、漆の豆知識ということで・・

案寺を朱漆で仕上げました。 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

もともとクリアが塗られていた部分を朱漆で仕上げたいとご相談頂きました。
現在塗装されている塗料はそのままでその上に朱漆を塗って仕上げて欲しいとのご依頼でした。

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漆塗装前です。
全体的にクリアの塗装がされている状態でした。
下地はなしで表面だけの塗り替えを依頼され、クリアの上に朱の漆を塗って仕上げました。

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段階的に仕上げ須弥段は既存のものを使用し、周りの腰板、長押を朱漆で塗り替えをしました。


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内部を全て朱漆で仕上げたいとご依頼頂き、手前の丸柱まで朱漆で仕上げました。
朱の漆も年月の経過と共に漆が透き通り朱の発色がよくなってきます。
タグ:社寺 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復16 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子の寺院の廊下部分の照明がリニューアルされ、厳かな雰囲気を醸し出しています。

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以前廊下部分を漆で修復したところまでご紹介しましたが、照明が入るとまたグッと全体の雰囲気が引き締まりました。
長押部分には照明が美しく反射しています。

タグ:寺院 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復15 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子の寺院の廊下部分の透かし彫りの漆塗装と看板漆塗りです。

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修復前の写真です。
彫り物部分には虫穴が多数ある状態で、看板の文字の胡粉も性根がなくなっている状態でした。

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修復後の写真です。
彫り物部分は彩色はしないで黒漆のみの仕上げをご希望でした。黒漆一色でも彫り物の凹凸による光の反射で主張しすぎず、落ち着いた仕上がりになっています。
看板は黒漆をベースに文字には朱と金箔で仕上げ印象が一新されました。


鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復14 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子寺院の丸柱・虹梁の漆修復(金箔仕上げ)

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修復前の写真です。
欅の材料が使われており、クリアの塗装がされていました。
亀裂と凹みを補修した後、丸柱には麻布を巻いて割れ止めを行い、漆の下地(本堅地)で仕上げました。
平面とは違い、丸柱の作業は大変です。
平らな柱であれば1面ずつ作業ということも出来ますが、丸柱は一気に作業しなければならないので高い技術力が必要になります。

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漆でしっかりと下地した後は紅柄で中塗りしていきます。
こうすることにより金の発色がよく仕上がります。
今回はつなぎ目を少しでも出さないようにと直径12cmほどの大き目の金箔を貼って仕上げました。

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左側の金色の建物「空伝」は周りの漆が仕上がってから運び込まれ組み立てられました。
やはり黒と金の相性は抜群です。
金箔の下も周りの柱と同様しっかりと仕上げてあります。
タグ: 修復 社寺
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復13 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子の寺院外陣の天井部分漆塗装です。

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修復前は杉の板が使われていました。

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修復後です。
天板は杉の木目を生かした「うづくりの板」に漆を塗り重ねて仕上げています。
天板を黒漆で仕上げながらも年輪の微妙な凹凸により、しっかりと杉の表情が映し出されています。
タグ:社寺 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復12 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子の寺院天井の漆塗装です。

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周りの格子は杉材が使用されており、天板は欅材が使用されていました。
天井は漆を薄く塗り重ねて目はじきの状態で仕上げました。

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天井に黒漆で仕上げることにより、天蓋や瓔珞などの金がより一層輝きを増しました(天蓋・瓔珞は以前と同じものでクリーニングも行っておりません)
また、天板も漆を薄く塗り重ねることによって欅の目が美しく現れ、下から見ても欅の板が使われていることが分ります。

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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復11 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

廊下の修復が終わり、引き続き外陣部分の修復も依頼されました。
修復途中で写真を撮り忘れていたので、修復前、修復後でご紹介していきたいと思います。

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修復前の梁です。
真ん中に大きな亀裂が入っていました。
以前建具を入れるために下の部分には溝が彫ってありましたが、今後は使用しないということで、埋め木をして亀裂が入らないよう全面を麻布で巻きました。
下地を繰り返し平面を整える作業もこの面積だと大変です。

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これだけ大きい梁が漆で仕上がると凄い迫力です。
周りの天蓋や瓔珞が移りこんでいます。
タグ: 社寺 修復
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六合オーダー漆塗り [オーダー]

昔鳴子で見たどっしりとした、六合が欲しいということで、お世話になっているご住職から、オーダー頂戴いたしました。

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もともと鳴子の木地師の人が作っていたのはこんな感じのどっしりとした安定感のある形。
昔見てから数十年、ずっと頭の中に残っていて、今回数十年越しにオーダー頂きました。
三つの部材に分かれて作られています。

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しっかりといい仕事をして下さいと、嬉しいお言葉を頂戴して仕上げさせて頂きました。
地粉下地もしっかりと入れて強度はバッチリ!
漆の下地は手間隙はかかりますが、漆の塗料との密着も抜群で剥がれることはありません。
仕上げはため塗り(下に朱の漆を塗って上に透き通る漆を塗った仕上げ)で仕上げているので年月が経過すると漆が透き通って美しい色合いになってきます。
年月が経過するごとに美しく丈夫になる塗料「漆」
もちろん下地も時間が経過すると硬く丈夫になってきます。
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