西照寺様修復工事 2 [西照寺様 本堂修復工事]

西照寺様 修復工事その2!


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古い塗料の研磨後、木固めと言われる作業を行います。木材はすっかり乾燥しているので、漆が大量に吸い込みます。
漆は、防虫・防腐効果もあるので、「これでもか!」っと言うくらいたっぷりと木に浸透させてあげます。


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乾燥後、割れ防止のため、麻布を漆で貼り付けます。
割れを防止するには、和紙・寒冷紗・麻布などが使用されますが、郷自然工房では、しっかりと編みこまれた麻布を使用することにより、強度が大幅に向上します。


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格天井も漆塗装にするため、以前使用されていた天井板は内陣・外陣とも全て外されました。天井に乗っていたホコリの量・・・相当なものでした。
天井板がなくなると、一気に寒さが増し、漆の乾燥に必要な湿度も逃げ放題(^_^;)

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西照寺様修復工事 1 [西照寺様 本堂修復工事]

仙台市泉区にある、西照寺様修復工事をご紹介していきたいと思います。
今年の2月より修復工事に入らせて頂きました。

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仏具関係の品物が全て取り外され、いよいよ修復工事スタートです!!

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宮殿の丸柱は、茶色いペンキが塗られており、パッと見分かりづらいですが、埋め木が施されている状態でした。


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大きい凹みに下地作業を施しながら、古い塗料を全て落とします。なぜそのまま下地しないの?っと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、塗料同士の愛称もあり、せっかく漆を塗っても簡単に剥がれてしまう恐れがあるため、基本的には全て塗料は落とします。


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こちらの写真は、外陣から内陣を撮影したものです。
クリア塗装がされておりましたが、こちらも全て落としました。
漆同士の相性は抜群で漆と漆の間から剥離することはまずありません。
どのな作業でも、この下地作業が仕上がりを左右します。丁寧に丁寧に下地処理をしていきます。
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