光寿院様修復2 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

最初の作業は養生と旧塗膜を落とす作業になります。
大工さん達の土壁を落とす作業と同時に行います。
現場の中に粉塵が舞い上がる中の作業です。

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虹梁の研磨作業


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虹梁の曲面部分も丁寧に落としていきます。


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虹梁研磨作業終わり。
旧塗膜が残っていると、漆の乾燥や密着にも影響してくるので極力丁寧に落とす作業を続けます。
かなり地味~な作業になります。


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柱と梁の繋ぎ目など隙間が開いている部分には下地を何度も詰め平らに直していきます。


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最上部も同様丁寧に研磨作業を進めていきます。


連日の研磨作業で身体はムキムキに体重も順調に?落ちていきます(^_^;)
若手もだいぶシェイプアップしました♪

光寿院様修復1 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

2012年3月末の修復前の状態です。

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本堂正面
黒塗りの部分は以前仕上げた場所になります。遠目だと分かりにくいですが、材料のつなぎ目に大きな穴や亀裂が入っています。
手前の赤い部分はカシュー仕上げの状態です。

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本堂正面側面から撮影
一時的な耐震補強のため立ち柱に材料が打ち付けられています。

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正面上部(中央)


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正面上部(右側)

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廊下


最初の作業は、養生、旧塗膜(カシュー)の掻き落としの作業になります。
最終的には天井板も漆塗りになり、総漆塗りの本堂になります。
工期は2012年の10月末を目指しております。

光寿院様の修復に入ります [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

2007年にカシュー塗装から漆塗りに修復させて頂いた、仙台市新寺にある「光寿院」様
昨年の大震災で本堂は甚大な被害を受けました。

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本堂を支える構造材が抜け


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須弥段と丸柱の境目も大きく動き亀裂が生じました


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須弥段両脇にある丸柱の上部にある虹梁、升組みも前のめりになりながら今にも倒れてきそうな状態。



御住職も震災当初は本堂を全て取り壊し、立替を考えられていたようでしたが、歴史を重ねてきた木造建築の本堂をなんとか蘇らせたいという思いで、改修工事を行うことになり、それに伴い漆修復のご相談頂きました。

打合せを重ね、以前仕上げた須弥段周りの修復に加え、それ以外の本堂内部を全て漆塗りで仕上げることになり今年の4月より修復工事に入らせて頂いております。
今後作業の様子などもご紹介して行きたいと思います。

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