光寿院様修復4 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

木固めの作業が終わると、重要な部分には麻布を貼っていきます。
強度アップと亀裂の予防になります。

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大きいものなどは2回に分けて麻布を貼っていきます。
もちろん接着剤に使用するのも漆です。



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十分乾燥させてから、余分な布を切りそろえていきます。

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麻布アップ



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麻布の目に漆の下地を詰めていきます。
上部が目止め後。
下部が目止め前の状態。
歪みのない美しい鏡面を作り出すため、下地を付けては研ぐ作業を何度も何度も繰り返し作業していきます。
根競べのようですが、漆の職人からすると、この形を作り出していく作業がなんとも楽しいのです。
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光寿院様修復3 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

本堂のカシュー部分の掻き落とし、研磨作業を終えると次からはいよいよ漆を使用します!

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生漆(精製する前の木から取れた漆のゴミを取り除いた状態のもの)を希釈して、たっぷり木に浸透させ木を固めていきます。
漆には防虫、防腐効果もあるため、木材を長年持たせるには最適な塗料だと思います。


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塗装直後は、明るい色合いをしていますが、空気に触れて乾燥が進むと見る見る黒く変色していきます。
仕事の内容、気候(温度、湿度)などにより乾きの違う漆を使用しながら作業を進めていきます。



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