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自然素材で作る安心安全な器作り体験 [体験教室]

郷自然工房では、毎週水曜日工房を開放して、漆の体験教室を始めます!
まず第一弾として「拭き漆体験!!」

天然素材のみを使用した安心安全の器を自分達の手で作り上げてしまおう!という今回の体験。
木地はお箸、スプーンなどからお椀や鉢など、工房で直接木地を選んで頂きます。
各週1回、御希望の日時(※水曜の午前か午後)を選んで頂き全3日の工程で作業を行います。
おおまかな内容としては、
①木地選び(お好きな木地と数量を選んでください)
②木地をペーパーを使ってきれいに磨く作業を行います。
③木地に漆をたっぷりと浸透させて余分な漆を拭き取ります。
  ここまでが1日の作業(初日の作業はおおよそ1~2時間ほどかかります)
④軽くペーパーで木地を磨いてザラザラした面を整えます。
⑤木地に漆をたっぷりと浸透させて余分な漆を拭き取ります。
  ここまでが2日目の作業(1日目のおおよそ半分ほどの時間がかかります)
⑥状態によっては軽くペーパーをかけてザラザラした面を整えます(ツルッとした状態ではこの作業は行いません)
⑦木地に漆をたっぷりと浸透させて余分な漆を拭き取ります。
  これで3日目の作業が終わり、乾燥後にお渡し致します(直接お持ち帰りになりたい方は御相談下さい)

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お椀に漆を1回塗った状態(余分な漆は拭き取っています)
木地の状態により漆が浸透しやすい部分浸透しにくい部分で色の違いが現れ、自然な風合いが現れるのが今回の「拭き漆仕上げ」の特徴です。

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お椀に漆を2回塗った状態(余分な漆は拭き取っています)
1回目の漆が乾燥後2回目の拭き漆作業を行うと少しずつ艶が上がってきます。

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3回拭き漆を行うと漆の浸透も少なくなってきて、艶の上がりも良くなってきます。
ここまでくると器として十分に使用できる状態になります。
もっと艶をピカピカにしたい!とか色に深みを出したい!!っと言う場合はこの工程を繰り返していくことで実現可能です。御希望の際はお気軽に御相談下さい。

詳しい内容は下記にまとめてありますので、自分仕様のオリジナルの器作りから御家族分に安心安全の器を作ると言うのもいいかもしれませんね。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。(info@go-shizenkobo.co.jp)

kyoushitu_hukiurushi_kizisanpuru.JPG
木地サンプル(一部紹介で工房には他の木地も御用意しております)
木地代+材料費込みの金額になります。(体験料は別途)
最後の作業から2週間ほど十分に乾燥させてからお渡し致します(当日持ち帰りや発送御希望の方は御相談下さい)

体験料 4,860円(税込み)3回分の体験料となります。

例えば お皿1枚の木地代と材料費込みで1,350円+3回の体験料4,860円=6,210円(税込み)

1点だと割高でも複数組み合わせると!!

例えば お椀2つ木地代と材料費込みで3,888円+お箸2膳をプラスして648円+3回の体験料4,860円=9,396円(税込み)と大変お徳になります。

個数が多くなって1回の作業時間に間に合わそうなときは工房スタッフがお手伝いさせて頂きますので御安心下さい。

開催場所 郷自然工房 仙台市青葉区国見ヶ丘5丁目31-21 1階(駐車場有)
       TEL022-393-5777 http://go-shizenkobo.co.jp
開催日   毎週水曜日 午前10時~ 午後13時30分~ (おおよそ1時間ほど)
定員数   午前、午後それぞれ5名様まで(人数が多くなりそうなときは御相談下さい)

※本漆を使用するため体質により、かぶれる場合もあります。漆が衣服に着くと取れなくなるため汚れても良い服装、またはエプロンなどを御持参下さい。手袋や必要な道具はこちらで準備致します。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせ下さい。(info@go-shizenkobo.co.jp)

 


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光寿院様修復4 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

木固めの作業が終わると、重要な部分には麻布を貼っていきます。
強度アップと亀裂の予防になります。

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大きいものなどは2回に分けて麻布を貼っていきます。
もちろん接着剤に使用するのも漆です。



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十分乾燥させてから、余分な布を切りそろえていきます。

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麻布アップ



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麻布の目に漆の下地を詰めていきます。
上部が目止め後。
下部が目止め前の状態。
歪みのない美しい鏡面を作り出すため、下地を付けては研ぐ作業を何度も何度も繰り返し作業していきます。
根競べのようですが、漆の職人からすると、この形を作り出していく作業がなんとも楽しいのです。
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光寿院様修復3 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

本堂のカシュー部分の掻き落とし、研磨作業を終えると次からはいよいよ漆を使用します!

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生漆(精製する前の木から取れた漆のゴミを取り除いた状態のもの)を希釈して、たっぷり木に浸透させ木を固めていきます。
漆には防虫、防腐効果もあるため、木材を長年持たせるには最適な塗料だと思います。


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塗装直後は、明るい色合いをしていますが、空気に触れて乾燥が進むと見る見る黒く変色していきます。
仕事の内容、気候(温度、湿度)などにより乾きの違う漆を使用しながら作業を進めていきます。



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光寿院様修復2 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

最初の作業は養生と旧塗膜を落とす作業になります。
大工さん達の土壁を落とす作業と同時に行います。
現場の中に粉塵が舞い上がる中の作業です。

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虹梁の研磨作業


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虹梁の曲面部分も丁寧に落としていきます。


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虹梁研磨作業終わり。
旧塗膜が残っていると、漆の乾燥や密着にも影響してくるので極力丁寧に落とす作業を続けます。
かなり地味~な作業になります。


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柱と梁の繋ぎ目など隙間が開いている部分には下地を何度も詰め平らに直していきます。


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最上部も同様丁寧に研磨作業を進めていきます。


連日の研磨作業で身体はムキムキに体重も順調に?落ちていきます(^_^;)
若手もだいぶシェイプアップしました♪
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光寿院様修復1 [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

2012年3月末の修復前の状態です。

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本堂正面
黒塗りの部分は以前仕上げた場所になります。遠目だと分かりにくいですが、材料のつなぎ目に大きな穴や亀裂が入っています。
手前の赤い部分はカシュー仕上げの状態です。

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本堂正面側面から撮影
一時的な耐震補強のため立ち柱に材料が打ち付けられています。

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正面上部(中央)


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正面上部(右側)

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廊下


最初の作業は、養生、旧塗膜(カシュー)の掻き落としの作業になります。
最終的には天井板も漆塗りになり、総漆塗りの本堂になります。
工期は2012年の10月末を目指しております。
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光寿院様の修復に入ります [光寿院様 本堂総漆塗り修復工事]

2007年にカシュー塗装から漆塗りに修復させて頂いた、仙台市新寺にある「光寿院」様
昨年の大震災で本堂は甚大な被害を受けました。

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本堂を支える構造材が抜け


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須弥段と丸柱の境目も大きく動き亀裂が生じました


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須弥段両脇にある丸柱の上部にある虹梁、升組みも前のめりになりながら今にも倒れてきそうな状態。



御住職も震災当初は本堂を全て取り壊し、立替を考えられていたようでしたが、歴史を重ねてきた木造建築の本堂をなんとか蘇らせたいという思いで、改修工事を行うことになり、それに伴い漆修復のご相談頂きました。

打合せを重ね、以前仕上げた須弥段周りの修復に加え、それ以外の本堂内部を全て漆塗りで仕上げることになり今年の4月より修復工事に入らせて頂いております。
今後作業の様子などもご紹介して行きたいと思います。
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東日本放送さんに取材して頂きました [ブログ]

今月の24日25日の二日にわたり東日本放送さんに若手漆職人の活動を取材して頂きました。
内容は現在修復中の仙台市新寺にある光寿院様、光寿院様の別院、国見ヶ丘にある郷自然工房の工房、2階のグリーンハート、昨年修復させて頂いた仙台市泉区の西照寺様。

放送は5月29日(火)の夕方6時15分~7:00の「スーパーJチャンネル宮城」と言う番組になります。
特集を組んで放送して頂けるようです。
私も今からドキドキしております。
楽しみな気持ちと、ちゃんとうまく受け答えできたかな??っと言う不安が入り混じっている状態です。

直前のご紹介になりますが、よろしければご覧頂きたいと思います。
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調剤薬局漆塗装 [店舗漆塗装]

今年は、仙台の設計会社、建築工房DADAさんにご協力頂き、調剤薬局の漆塗装を手がけることができました。

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壁面がシナ合板で作られた部分に緑で拭き漆を施しました。
建具が入ると緑の一体型の家具のようです。


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建具を開けるとトイレと収納になっています。


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角度を変えて。
緑の透き通った色合いと、写真では体験頂けませんが、実際の肌触りもとても良いんですよ。
新たな挑戦をさせて下さいました、DADAさんに感謝感謝です。


ちょっと裏話・・・

実際ここまで縦長の物体の漆塗装になると、上と下では漆の乾きが全然違います。
工期がなく下で漆の乾きの調整を行い、いざ上から塗装し始めると乾きの早いこと早いこと。
途中で区切ることも出来ないので、匹田と二人でバタバタッと塗り切り、何とか塗りきることが出来ました。

次回の拭き漆は、漆を調整しなおして作業!
乾きを遅くしすぎると、漆の締りが悪くなり、次の作業に入れなくなるので、程よい乾き加減に調整。
無事仕上がりました。

緑の漆の拭き漆。個人的にはとてもお気に入りの作品になりました。







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西照寺様修復工事 終了 [西照寺様 本堂修復工事]

今年の2月~8月の約半年に渡り、西照寺様の修復工事をさせて頂きました。

寺院での拭き漆仕上げは初めてでしたので、とても新鮮さがありました。

若手の匹田に関しては、木地研磨、拭き漆、本堅地、本堅地研ぎなど、色々な経験を積ませることもできました。
この度、修復をご用命頂きました、西照寺様、檀家の皆さんには本当に感謝申し上げます。

この経験を活かし、さらに多くの皆様に喜んで頂ける仕事を目指して、今後も若手を育成しながら活動していきたいと思います。


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西照寺様修復工事 7 [西照寺様 本堂修復工事]

内陣の宮殿周りが仕上がり、最後に床板に拭き漆をしていよいよ完成!

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正面から

修復前に比べると全体が引き締まり、拭き漆と黒漆のメリハリも出て全体的にうまくまとまりました。

黒漆部分は本堅地仕上げ。
丸柱は埋め木や寄せ木がしてあったため麻布を貼って同じく本堅地で下地。
黒漆塗りたて(塗りっぱなし)仕上げ。8分艶
1号色金箔仕上げ

木部は下塗り後、拭き漆3回仕上げ(正面の一部4回)


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側面から

絵襖の框も外して古い塗料研磨後に本堅地、黒漆仕上げ、縁に1号色の金箔仕上げ。


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内陣、外陣ともに合板の板を外し、無垢の杉板に3回拭き漆をして仕上げました。
格子は透き漆を塗ってメリハリを出しています。

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仏間部分の床は、隙間が出ないように木地調整を行った後、全体に麻布を貼り、布目調の仕上げになっています。
布目調にすることにより強度が上がるのはもちろんのこと、傷がつきにくく、傷も目立ちにくいという特性があります。


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内陣の床板は栗材に拭き漆4回仕上げになっています。
しっとりと落ち着いた艶で全体を引き立てます。


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