鳴子寺院を漆で修復(本堂) ブログトップ
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復7 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

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全面目スリ・傷見の作業で、細かい穴や凹みなどの調整が終わったら、全体を水研ぎしていきます。
低い部分や荒れている部分に下地が残り、肌が整います。

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全体の研ぎが終わったら、2回目中塗りに備えます。
基本的に塗りっぱなしで仕上げるので、小さなごみも見逃さないように丁寧に掃除します。
タグ:寺院 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復6 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

中塗りが終わってから、全面に下地をしていきます。

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ピンホール(小さい穴)や凹みに下地を入れて、塗り面の肌を整えていきます。

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何度も何度も作業を繰り返し行くので、一本ずつ名前をつけてあげたくなるくらいです。
タグ:寺院 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復5 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

下地が終わったら全面を水研ぎ後いよいよ中塗りです。

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黒漆による中塗りです。
一度でも漆を塗ると見違えるようです。

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漆を塗ると今までの下地の処理の良し悪しがはっきりと分かります。
いかに丁寧に下地の処理をするか、地道な作業ですが長い間持たせるためにも、とても大切な作業です。

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全体が引き締まってきました。
タグ:修復 寺院
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復4 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

布貼りの作業が終わったら今度は下地の作業に入ります。
白砥粉と言う粒子の細かい土の粉と漆を合わせて下地を作ります。

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全面に下地をヘラでつけていきます。
下地はヘラつけと刷毛つけがありますが、平面に下地する場合には、私はヘラを使用してつけていきます。

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麻布を貼った柱の部分は、四方からヘラを動かし麻の目の間に下地を詰めるように作業していきます。
仕上げは布目を活かした状態にするため下地は目スリ程度にしていきます。
その後軽く研磨して2度目の下地を同様に行います。
下地をつける場合平面(広い部分)と角の部分は別々に作業します。
これは角を作るために必要になるので、角が多いものほど同じ下地といっても工程数は増えていきます。
タグ:修復 寺院
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復3 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

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角の補修、平面が大体取れたら、今度は割れ防止のため柱1本1本に麻布をグルッと漆と米のりを混ぜたもので貼り付けます。
漆には高い接着能力があるので、これで割れをしっかりと保護してくれます。

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立柱には麻布を、長押の下の埋め木をした部分には寒冷紗を貼り共に割れの防止処置を施します。麻布にも色々な種類がありますが、太くて丈夫な麻を使用しているので、漆も多く使用しますが、強度が違います。
見えない部分になるんですが、目に見えないところほどしっかりと!

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柱全ての布貼りが終わりました。
十分漆を乾燥させてから今度は、はみ出した余計な部分の布切り、下地と続いていきます。

タグ:修復 寺院
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復2 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

研磨作業を終えたら、今度は木地調整、長い割れの部分や深い凹みの部分などには、速乾性でヤセの少ないパテを使用(もちろんお客様のご依頼により全て漆で修復することも可能です)
その後何度も凹んでいる部分の調整をしていきます。

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角と平面を作り直さないことには仕上がりも悪くなるので、この下仕事はキッチリと行います。この時の下地は砥粉を使用しましたが今は後から痩せにくいように地粉も使用して修復しています。

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長押の下の部分は以前建具が入っていたため溝が切られていましたが、今後は使用しないということで埋め木をして段差に下地をしています。
タグ:寺院 修復
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鳴子の寺院本堂を総漆塗りで修復1 [鳴子寺院を漆で修復(本堂)]

鳴子のT院の本堂の木材の痛みが激しく、修復の依頼を頂きました。
住職さんから「初めは一箇所修復してもらって漆で仕上げることにより、どんな状態になるか見てみたい」ということで、早速作業に取り掛かかりました。
中塗りまで終えた頃、こんなにキレイに直るなら廊下の部分の修復をお願いしますとご依頼頂きました。

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修復前の廊下部分です。
柱一本一本に長い亀裂が入り、角が丸くなり、節が抜けた後や深い傷がついていました。

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直射日光が当たっていた部分は昔の雨戸のように凹凸になり、塗膜の性根がなくなり剥がれてくる状態でした。

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全面研磨して古い塗料を落とした後です。
少しでも古い塗料が残っているとそこから剥離の原因になるので念入りに研磨します。
タグ: 社寺 修復
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