西照寺様修復工事 6 [西照寺様 本堂修復工事]
本堂木部部分も拭き漆作業進行中!!
漆職人見習い「匹田」も少しずつ腕を上げ始めてきました。
拭き漆の荒拭き中です。
拭き漆とは:
漆を塗って、乾燥前に余分な漆を拭きとる作業を繰り返して仕上げる技法で、木目を明るく美しく仕上げることが出来ます。
内陣の丸柱、虹梁、升組、仕上がりです!!
あれ!?もう金箔が貼っている!??・・・
すみません、上塗り直後の写真を撮るの忘れていて、箔押しが終わってからの写真しかありませんでした(^_^;)
上塗りが終わり乾燥期間をおいてから最後に金箔を押して仕上がりとなります。
虹梁のアップです。
黒漆と金箔のコントラストすばらしい!
仕上がりを見るとこの仕事をやっていて良かったぁ~といつも実感します。
漆職人見習い「匹田」も少しずつ腕を上げ始めてきました。
拭き漆の荒拭き中です。
拭き漆とは:
漆を塗って、乾燥前に余分な漆を拭きとる作業を繰り返して仕上げる技法で、木目を明るく美しく仕上げることが出来ます。
内陣の丸柱、虹梁、升組、仕上がりです!!
あれ!?もう金箔が貼っている!??・・・
すみません、上塗り直後の写真を撮るの忘れていて、箔押しが終わってからの写真しかありませんでした(^_^;)
上塗りが終わり乾燥期間をおいてから最後に金箔を押して仕上がりとなります。
虹梁のアップです。
黒漆と金箔のコントラストすばらしい!
仕上がりを見るとこの仕事をやっていて良かったぁ~といつも実感します。
西照寺様修復工事 5 [西照寺様 本堂修復工事]
下地、木地調整が終わり、いよいよ漆塗りに入ります。
まず最初に格天井の格子部分を塗っていきます。
この漆は、木目が現れるように透き通る漆を塗って仕上げていきます。
続いて升組、虹梁、丸柱の順に塗っていきます。
漆を塗ると印象がガラッと変わります。
また、漆を塗ったことにより下地の荒もガラッと現るので、漆塗装前に念入りな下地調整が必要になります。
この辺りは職人の腕の見せ所です。
升組部分もなんとか塗りきりました。
なかなか刷毛が届かなかったり通せなかったりする場所が多いので、これまた技術が必要になる場所です。
基本的には中塗り2階、上塗り1回で仕上げます。
もちろん中塗りの後には水研ぎの作業が入り、より平面やきれいな曲面を出せるよう調整していきます。
まず最初に格天井の格子部分を塗っていきます。
この漆は、木目が現れるように透き通る漆を塗って仕上げていきます。
続いて升組、虹梁、丸柱の順に塗っていきます。
漆を塗ると印象がガラッと変わります。
また、漆を塗ったことにより下地の荒もガラッと現るので、漆塗装前に念入りな下地調整が必要になります。
この辺りは職人の腕の見せ所です。
升組部分もなんとか塗りきりました。
なかなか刷毛が届かなかったり通せなかったりする場所が多いので、これまた技術が必要になる場所です。
基本的には中塗り2階、上塗り1回で仕上げます。
もちろん中塗りの後には水研ぎの作業が入り、より平面やきれいな曲面を出せるよう調整していきます。
西照寺様修復工事 4 [西照寺様 本堂修復工事]
本堅地で丸柱、虹梁、升組の下地を作業をしながら、本堂内部の木地研磨も同時進行です。
漆を塗る前に、ホコリっぽい作業は全て終わらせなければなりません!
今回は廊下の増築工事も同時に行われており、その結果、今まで外部だった柱が内部になります。
もちろん研磨で前の塗料と凹凸を平らにしていきます。
こんな感じに!
平面を研磨して今度は角面を研磨していきます。
研磨も荒研磨、中研磨、仕上げ研磨、最後に一本一本手がけで、木地を丁寧に調整していきます。
天井板の無垢材。
以前は合板が使用されていましたが、漆を塗りに当たり無垢材に交換したいというご希望で、格天井の板を1枚1枚大工さんが木取りして研磨、塗装に入っていきます。
天井板で320枚ほどあったため、乾燥用の棚も作りました。
本堂内部の木部木地研磨終了です。
この時点で、研磨の際に出たホコリの大掃除をします。
天井裏も足場を使ってよじ登り、ホコリを落としていきます。
大掃除が終わるといよいよ下塗りに入っていきます。
漆を塗る前に、ホコリっぽい作業は全て終わらせなければなりません!
今回は廊下の増築工事も同時に行われており、その結果、今まで外部だった柱が内部になります。
もちろん研磨で前の塗料と凹凸を平らにしていきます。
こんな感じに!
平面を研磨して今度は角面を研磨していきます。
研磨も荒研磨、中研磨、仕上げ研磨、最後に一本一本手がけで、木地を丁寧に調整していきます。
天井板の無垢材。
以前は合板が使用されていましたが、漆を塗りに当たり無垢材に交換したいというご希望で、格天井の板を1枚1枚大工さんが木取りして研磨、塗装に入っていきます。
天井板で320枚ほどあったため、乾燥用の棚も作りました。
本堂内部の木部木地研磨終了です。
この時点で、研磨の際に出たホコリの大掃除をします。
天井裏も足場を使ってよじ登り、ホコリを落としていきます。
大掃除が終わるといよいよ下塗りに入っていきます。
西照寺様修復工事 3 [西照寺様 本堂修復工事]
2月から修復をしていた西照寺さん。前回までは修復工事2まで掲載していたので、その続きをご紹介して行きたいと思います。
木地固め、麻布貼りが終わると、今度は堅地と言われる漆の下地作業に入っていきます。
漆と粒度の違う土の粉を混ぜた物をヘラや刷毛を使用して付けては研ぎ付けては研ぎの作業を繰り返して平面をとっていきます。
一言に下地付けといっても大変奥深く、一番重要な作業になります。平面を付けては乾かし、彫り部分を付けては乾かしと言うように一度に全ての下地作業は行いません。
升組のようなものはさらに下地を付ける回数が増加します。
1面ずつ丁寧に下地作業をすることにより、平面と角をしっかりと整形していくことができます。
下地作業が完了しました!!
木地固め、麻布貼りが終わると、今度は堅地と言われる漆の下地作業に入っていきます。
漆と粒度の違う土の粉を混ぜた物をヘラや刷毛を使用して付けては研ぎ付けては研ぎの作業を繰り返して平面をとっていきます。
一言に下地付けといっても大変奥深く、一番重要な作業になります。平面を付けては乾かし、彫り部分を付けては乾かしと言うように一度に全ての下地作業は行いません。
升組のようなものはさらに下地を付ける回数が増加します。
1面ずつ丁寧に下地作業をすることにより、平面と角をしっかりと整形していくことができます。
下地作業が完了しました!!
あっと言う間の一年 [ブログ]
久しぶりのブログ更新です。バタバタッとしていたらいつの間にか年末も年末!今日で仕事納めです(^_^;)
今年は、漆職人の若手の入社、社寺や一般住宅の漆塗装、修復作業など色々とお仕事させて頂きました。
一年を振り返り、施工写真をアップしていきたいと思います。
今年は、漆職人の若手の入社、社寺や一般住宅の漆塗装、修復作業など色々とお仕事させて頂きました。
一年を振り返り、施工写真をアップしていきたいと思います。
タグ:漆
郷自然工房の工房内覧会とカフェオープンのご案内 [ブログ]
久しぶりのブログの更新になりますが、なんと兼ねてより検討中でした、郷自然工房の工房がいよいよオープンする運びとなりました。
また、2回にはナチュラルフードカフェも合わせてオープンいたします。
詳細は下記の通りとなります。
オープン記念特典として、郷自然工房では漆塗りの箸を、Green Heartではオリジナル・エコバックを先着50名様にプレゼント致します。
仙台市内を一望できる絶景ポイントでゆっくりティータイムなんていかがでしょうか?
10月17日18日は1階にて、漆塗りをする作業場の内覧会も開催しております。
なかなか見ることの出来ない、漆器の作業場を見学できるチャンスですので、是非遊びに来てくださいね。
※内覧会は17・18日の2日のみになります。
それ以降は、現場での作業となり、しばらく不在の状態が続きます。
申し訳ございませんが、御用の方は電話かメールにてお問い合わせ下さい。
また、2回にはナチュラルフードカフェも合わせてオープンいたします。
詳細は下記の通りとなります。
オープン記念特典として、郷自然工房では漆塗りの箸を、Green Heartではオリジナル・エコバックを先着50名様にプレゼント致します。
仙台市内を一望できる絶景ポイントでゆっくりティータイムなんていかがでしょうか?
10月17日18日は1階にて、漆塗りをする作業場の内覧会も開催しております。
なかなか見ることの出来ない、漆器の作業場を見学できるチャンスですので、是非遊びに来てくださいね。
※内覧会は17・18日の2日のみになります。
それ以降は、現場での作業となり、しばらく不在の状態が続きます。
申し訳ございませんが、御用の方は電話かメールにてお問い合わせ下さい。
西照寺様修復工事 2 [西照寺様 本堂修復工事]
西照寺様 修復工事その2!
古い塗料の研磨後、木固めと言われる作業を行います。木材はすっかり乾燥しているので、漆が大量に吸い込みます。
漆は、防虫・防腐効果もあるので、「これでもか!」っと言うくらいたっぷりと木に浸透させてあげます。
乾燥後、割れ防止のため、麻布を漆で貼り付けます。
割れを防止するには、和紙・寒冷紗・麻布などが使用されますが、郷自然工房では、しっかりと編みこまれた麻布を使用することにより、強度が大幅に向上します。
格天井も漆塗装にするため、以前使用されていた天井板は内陣・外陣とも全て外されました。天井に乗っていたホコリの量・・・相当なものでした。
天井板がなくなると、一気に寒さが増し、漆の乾燥に必要な湿度も逃げ放題(^_^;)
古い塗料の研磨後、木固めと言われる作業を行います。木材はすっかり乾燥しているので、漆が大量に吸い込みます。
漆は、防虫・防腐効果もあるので、「これでもか!」っと言うくらいたっぷりと木に浸透させてあげます。
乾燥後、割れ防止のため、麻布を漆で貼り付けます。
割れを防止するには、和紙・寒冷紗・麻布などが使用されますが、郷自然工房では、しっかりと編みこまれた麻布を使用することにより、強度が大幅に向上します。
格天井も漆塗装にするため、以前使用されていた天井板は内陣・外陣とも全て外されました。天井に乗っていたホコリの量・・・相当なものでした。
天井板がなくなると、一気に寒さが増し、漆の乾燥に必要な湿度も逃げ放題(^_^;)
西照寺様修復工事 1 [西照寺様 本堂修復工事]
仙台市泉区にある、西照寺様修復工事をご紹介していきたいと思います。
今年の2月より修復工事に入らせて頂きました。
仏具関係の品物が全て取り外され、いよいよ修復工事スタートです!!
宮殿の丸柱は、茶色いペンキが塗られており、パッと見分かりづらいですが、埋め木が施されている状態でした。
大きい凹みに下地作業を施しながら、古い塗料を全て落とします。なぜそのまま下地しないの?っと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、塗料同士の愛称もあり、せっかく漆を塗っても簡単に剥がれてしまう恐れがあるため、基本的には全て塗料は落とします。
こちらの写真は、外陣から内陣を撮影したものです。
クリア塗装がされておりましたが、こちらも全て落としました。
漆同士の相性は抜群で漆と漆の間から剥離することはまずありません。
どのな作業でも、この下地作業が仕上がりを左右します。丁寧に丁寧に下地処理をしていきます。
今年の2月より修復工事に入らせて頂きました。
仏具関係の品物が全て取り外され、いよいよ修復工事スタートです!!
宮殿の丸柱は、茶色いペンキが塗られており、パッと見分かりづらいですが、埋め木が施されている状態でした。
大きい凹みに下地作業を施しながら、古い塗料を全て落とします。なぜそのまま下地しないの?っと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、塗料同士の愛称もあり、せっかく漆を塗っても簡単に剥がれてしまう恐れがあるため、基本的には全て塗料は落とします。
こちらの写真は、外陣から内陣を撮影したものです。
クリア塗装がされておりましたが、こちらも全て落としました。
漆同士の相性は抜群で漆と漆の間から剥離することはまずありません。
どのな作業でも、この下地作業が仕上がりを左右します。丁寧に丁寧に下地処理をしていきます。